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脂質異常症と男性

脂質異常症と男性 脂質異常症とは、血中の中性脂肪やコレステロールの値が異常値を示す生活習慣病です。

特に男性では動脈硬化に直結する病気なのですが、高血圧や糖尿病に比べると今ひとつ認知度が低いことが問題視されています。

動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞につながることも

脂質異常症とは、おもに血中の中性脂肪(トリグリセリド)、LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉コレステロール)の数値が異常値を示す病気です。以前までは「高脂血症」と呼ばれていましたが、善玉コレステロールに限っては多いほうが好ましいことから、今では脂質異常症の名称が使われています。

中でも動脈硬化の原因となるのは、悪玉コレステロールです。通常、血管壁には不要な付着物をブロックする「内皮機能」というものが備わっているのですが、悪玉コレステロールが過多になるとこの機能が失われて、血管壁にくっついてしまいます。 すると動脈が厚く硬くなり、動脈硬化につながるのです。

また中性脂肪は動脈硬化の直接的な原因ではありませんが、増えすぎると善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増加しやすくなるという仕組みを持ちます。ですからいずれか1つでも異常値を示せば、それだけ動脈硬化が起こりやすくなるのです。

その結果、心筋梗塞や脳梗塞に発展するリスクも高まりますので、決して軽視できない病気だといえます。

男性にとっては若いころから油断できない病気!

現在、国内で脂質異常症が疑われる人の 割合 としては、男性が約22パーセント、女性が約17パーセントとなっています。
特に男性の脂質異常症では、動脈硬化が引き起こされやすいことが分かっています。

というのも、エストロゲンという女性ホルモンに悪玉コレステロールの増殖を抑える働きがあるため、閉経前の女性は脂質異常症になりにくいからです。つまり若い世代の女性はホルモンによって守られているのですが、男性では年齢に関わらず症状が少しずつ進行するため、動脈硬化になりやすいのです。

ただし脂質異常症には、悪玉コレステロールをコントロールしてくれる「スタチン」という優れた薬がありますので、現在では適切な治療さえ受ければ、心筋梗塞や脳梗塞をわずらわない患者も多くなっています。
そのためにも40歳を過ぎたら年に1度は血液検査を受け、血中の中性脂肪やコレステロールの値をしっかりと調べることが大切です。

それと同時に、動物性脂肪やコレステロールを上げやすい食品をなるべく避けるようにしましょう。またアルコールの過剰摂取も中性脂肪を増やすため、適正飲酒を心がけるようにしてください。