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低年齢化が進む前立腺がん~食生活の改善が予防のカギに

前立腺がんを予防 男性特有のがんとして、前立腺がんがあります。一般的には60代以上に多く発症しますが、まれに40代でもかかることがあるため油断はできません。定期検診を受けて早期発見に努めましょう。

動物性脂肪と乳製品の摂りすぎは、前立腺がんを招く!?

前立腺がんは、もともと日本男性には少ないがんでしたが、戦後から増加傾向にあります。高齢化社会になったことも一因ですが、食生活の欧米化も大きな原因だと考えられています。

原因は明確に特定されていませんが、世界の中でも地域によって罹患率に差があることから、やはり食生活が深く関わっているのは間違いないでしょう。特にアメリカやオーストラリア、ヨーロッパなどに多いことから、動物性脂肪や乳製品を多くとる地域ほど前立腺がんが多いといえます。 実際、国立がん研究センターの調査でも、前立腺がんと乳製品との因果関係が示されました。

他にも遺伝的要因やウイルス感染、加齢によるホルモンバランスの乱れなどが考えられるほか、生活においては自転車や乗馬など、前立腺を刺激する行動が良くないとされています。

食事や運動に気をつけて、前立腺がんを予防しよう

前立腺がんは年々少しずつ増えており、2020年には患者数が8万人を越えるのではないかと推測するデータもあります。 また以前は高齢者の発症が多かったものの、2000年代からは40代、50代での発症が増えていることから、低年齢化が進んでいくものと思われます。

しかし前立腺がんは、がん細胞が前立腺内にとどまっている状態で発見できれば、前立腺を全摘出することで完治できる可能性の高いがんです。現在では「PSA検査」という有効な腫瘍マーカーがあるため、一般的には55歳ごろから定期的に受けることが推奨されています。

ただし薄毛治療薬のプロペシアや、前立腺肥大症の薬を服用している男性では、PSAの値が半減してしまう場合がありますから、必ず薬について医師に伝えることが大切です。

また食生活からの予防としては、動物性脂肪や乳製品の摂りすぎに注意すると共に、大豆製品を積極的に摂るのが望ましいとされています。これは大豆に含まれるイソフラボンに、抑制効果があると考えられるためです。

他にも緑茶に含まれるカテキンや、カレーのスパイスであるウコンに含まれるクルクミンなどに前立腺がんの抑制効果があるとする報告も見られます。 また1日30分程度のウォーキングや、ストレスの軽減なども予防につながるとされますので、やはり前立腺がんには生活習慣が深く関わっているといえそうです。